人生という旅で“たったひとつの大切なこと”

営業の魔法の本

 今回は中村信二さん著書の「営業の魔法」の中で特に、多くの方に知っていただきたい1箇所をピックアップしました。

こんな方にオススメ
  • 営業についての成功する方法を知りたい方
  • 仕事や人間関係に悩んでいる方
  • 仕事を辞めたいと思っている方
  • 新しい環境で仕事を始めた方
ミカ

あなたは今の職業を通して誰を幸せにしたいですか?

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目次

この魔法を手にした者は必ず成功する

応酬話法

口はひとつ、耳はふたつ。まずは心でしっかり相手の話を聴くことから始まる。

【旅人】

ある町の入口に一人の旅人が立っていました。

長旅からの疲れか、頬は削げ落ち全身は埃にまみれていた。

強い日差しがそそぐ、その町の入口は、太い二本の丸太が門をあらわすように地面に突き刺してあり、町の名前を書いたプレートが無造作に釘で打ちつけられていた。

旅人は足元に重たいバックパックを置いた。その中から擦り切れた地図を出し、自分が来た道を汚れた指でなぞってみる。

老人

どこから来たのかね?

突然、しわがれた老人の声が旅人の耳に届いた。

驚いた旅人は声のする方へ目を向けると、いつからそこに居たのか、丸太で作られた門の日陰に、杖を抱き抱えるようにして一人の老人が座って居た。

旅人は訝しげにその老人を見つめると、全身から警戒の色を溢れさせ足元のバックパックをそっと引き寄せた。

旅人A

じいさんはこの町の人か?

旅人は老人との距離をとりながら問いかけた。

生まれた時からワシはこの町に住んでいるよ。

ふーん。ここはどんな町だい?いい町かな・・・

どうだろうな・・・

実は、昨日までいた町は最低だったんだよ。人は冷たいし、よそ者を受け入れようとしない、陰気で嫌な町だった。

ほう・・・そうかい。

老人は旅人のことばを聞くと、杖を握り直し、そしてある方向を示した。

それは町の入口ではなく、反対の方角を指していた。

この町も同じさ。良いことなんかきっと無い。貧しくて物騒で優しさの欠片もない町じゃ。立ち止まるのはやめて次を目指した方がよいぞ。

そのことばに旅人はがっくりと肩を落とした。

ここも一緒か・・・。

と、心の中でつぶやいていた。

そして重たいバックパックを背負い直すと、その老人に挨拶もせず再び歩き始めた。二度と旅人は老人と町を振り返らなかった。

 

しばらくして、そこに別の旅人がやってきた。

その旅人は、門の影に座っている老人をみつけると、楽しげに自分から話しかけていた。

旅人B

こんにちは。お爺ちゃんはこの町の人ですか

笑顔で挨拶をする、その旅人の姿を老人はじっと見つめた。

長旅の疲れからか衣服は汚れ、顔は垢で黒ずんでいる。しかし、その汚れた顔の奥から生き生きと溢れ出す笑顔に、老人はおもわず微笑み返していた。

生まれた時からワシはこの町に住んでいるよ。

本当!それは素晴らしい。もし良かったら一晩僕を泊めてくれる処を知りませんか?

ふーむ。ところで、あんたはどこから来たのかね?

到着したばかりの旅人は、先程ここを去っていった別の旅人と同じ町の名を口にした。そして楽しげにその町のことを老人に話し始めた。

素晴らしいところでしたよ。優しさに溢れ、旅人の僕を町のみんなが歓迎してくれました。宿も食事も用意してくれました。それに見てください。出発する朝、こんなにたくさんの食べ物を分けてくれたのです。

旅人は食べ物でパンパンに膨れたバックパックを老人に示した。

老人は、ニコニコしていた。

ここも、そこと同じくらいに素晴らしい町じゃよ。どれ、ワシが一緒に案内してやろうじゃないか。

そういうと、老人は杖を頼りに立ち上がり、その旅人と一緒に肩を並べ町の中へと入って行った。

 

 

さて、この老人は嘘つきなのでしょうか?

同じ町から来た若者に対して、老人は追い返したり、迎え入れたりしていますね。

 

ふたつの矛盾

●ひとつは、二人の旅人の矛盾

この町に到着する前、同じ処にいたようですが、その印象が正反対だということ。

●ふたつ目の矛盾は、老人の発言

ひとりには、自分の町をひどい処だといっておきながら、次には、良いところだといっている。

 

 

それはなぜでしょう・・・・

では、町ということばを、会社とか友達とか近所などに置き換えて考えてみてはどうでしょう。

『町』を『会社』に置き換えて、ストーリーを思い出してみましょう。

旅人A

前の会社は最低だった。人は冷たいし、新しい社員を受け入れようとしない。陰気で嫌な会社。

旅人B

前の会社は素晴らしかった。優しさに溢れ、新しい社員をみんなが歓迎してくれた。福利厚生も整っていて(宿も食事も用意してくれ)、送迎会まで開いてくれた。

老人は、新しい会社の社長(もしくは採用担当者)としてみましょう。

つまり、前の会社の文句ばかりいうような人を雇いたくはないということです。

どれくらいの期間働いていたかは関係なく、やはり少しでもお世話になった会社を辞めた後、その会社の悪口をいう人を信頼したくはないですよね。

 

あなたはどちらの旅人でしょうか。

心の在り方により、どちらの旅人にもなり得る

同じ環境にあって、自分がどう感じるか

心の在り方とても大切ですよね。

まとめ

今回はどなたでも共通するストーリーについてピックアップしましたが、

本書には、入社時はダメ社員の烙印をおされ続けた著者が、営業成績トップという座を24か月持続している秘密がたっぷり書かれています。

必ず、学びや気づきを得られる本書であるため、実際に手に取り読んでいただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

営業の魔法の本

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