最近、日本各地での災害が頻回に起こっている現状。
今までは自分が住んでいる地域とは遠く離れた場所での災害であり、
どこか他人事だった自分。
今回は見慣れた地元の大雨災害。
テレビニュースから流れる情報、地元に住んでいる友達からの連絡・・・
そんな状況を知り、
「今自分にできることは何か?」
「何か力になれないか?」という気持ちで溢れてきました。
しかし、前向きな気持ちとは反対に、
「自分1人が行っても何もできないだろう」
「経験もないのに何ができる?」
「一緒に行く人もいないしやめた方がいいかな」
行かない理由を探し始めてしまう自分もいました。
当日まで葛藤していましたが、地元のためだと気合を入れ
いざ、1人でのボランティア参加!
私と同じような気持ちでなかなか一歩を踏み出せていない方に、ぜひこの記事を読んでもらいたいです。
不安に思っていることが、この記事を読めば吹っ飛びますよ‼️
小さな疑問から、他では知れないボランティアで役立つ情報をたっぷり盛り込みました。
- 災害ボランティア未経験の方
- 女性1人でボランティアに参加される方
- 災害ボランティアに参加時の持ち物や服装・注意点など事前に詳しく知っておきたい方
- ボランティアに参加したい思いはあるが、不安でなかなか勇気が出ない方
- 他ではなかなか知ることのできない、ボランティアで役立つ情報が知りたい方
事前準備・事前確認
私は今回、初ボランティア、1人で参加ということで、
何を着ていけばいいのだろう?
何を持っていけばいいのだろう?
1人で行って何か力になれるのか?逆に迷惑になってしまわないか?
どのような作業をするのだろう?力仕事ができないとダメかな
前日までこのような疑問や不安でいっぱいでした。
コロナのこともあったため、疑問に思っていることを含め事前に「町災害ボランティアセンター」に電話で問い合わせを行なってみました。SNSで拡散されているボランティア情報や町のホームページで参加条件や注意事項、問い合わせ連絡先など記載されているのでチェックしてみてください。
- 新型コロナに関しては、ワクチンを3回接種している方に限らせてもらっていること
- ワクチン接種済みの証明書などの持参は不要
- 団体でなくても、個人1人で来られても大丈夫
- 事前にGoogle formから受付を済ませておくと当日スムーズに受付ができる
当日の服装・持ち物
災害支援サイボウズが一番わかりやすく掲載されていて参考にさせていただきました。
初心者にはとても助かるチェックリストです。
私は上記のような格好で行きました。
実際に参加して今後必要であるとわかったもの
- 小さいシャベル→家の中、畳の下の床の泥をとる
- バケツ→雑巾で家の中を拭いて泥で汚れた雑巾を洗う。泥を集めたり、水を運べる。
- 捨ててもいいタオル数枚→家の中の泥汚れを拭き取る
- 新聞紙大量→床に敷いたり、汚れを拭き取る
- ゴミ袋→ゴミが大量に出てくる。水分も含んでおり何枚も必要。
- 塩分チャージタブレット→熱中症アラートが出るくらいの気温のため倒れないように予防。
- スコップ→泥を運ぶ、取り除く。
- タワシ→泥汚れを水で洗い流す際にあると便利。
- ゴム手袋→軍手よりも丈夫で滑りにくい。水にも強い。
泥だらけになるので着替えは全身、靴の履き替え用、必須。
ボランティア受付
手をかざして計測できる体温計があり計測
カラービニールテープにカタカナで氏名を書き、体のどこかに貼り付け名前が誰からみてもわかるようにする
氏名、住所、電話番号、緊急連絡先、資格情報、ボランティアに参加できる予定の日、災害保険の加入有無
受付を通った後は、ボランティア活動での注意事項などが記載されたポスター(受付写真右側の方に進む)が掲示されており、一読。
シャトルバス待ちの間にグループ分け。
列に並んだ順番で現地のスタッフの方々が割り振ってくれる。
私は5人1組で女性の方ばかりのグループ
(みなさん初めまして。1人で参加の方と姉妹で参加の方)
シャトルバスはバスが停まれるところまでで下車。
その後は渡された地図を見て自分たちで指定されたお家まで徒歩で向かう。
帰りも降りたところまで時間になったら戻り、シャトルバスに乗る。
災害時の現地の様子
見慣れた景色が一瞬にして変わる
急に増していったという水の勢い。
橋までも壊してしまう破壊力。
豪雪にみまわれる地域ですが、水害にはこれまであったことのなかった場所。
自然災害の恐ろしさーーーー
いつ何時襲われるかわからない
もしその時が、今日だったとしたら・・・
何をする? 何ができる?
実際の現場の状況
ボランティアが参加できる状態になってからの様子
個人のお家は、外の壁の泥水がきた跡を見ると大人の身長くらいまである家もある。
床上まで浸水しているため、畳をすべて撤去し、泥水で汚れた家具も運び出され家の奥まで見えているところがほとんど。
道は泥で汚れており、暑さもあり臭いも出てきている。
作業内容
家財の搬出
濡れた畳を取り外すため、押入れの中のものや畳の上にある使えそうな荷物を2階に運び上げたりの作業。
住人の方に残しておくものか、捨ててもいいものかを一つ一つ確認しながらの仕分け。
荷物が運び出されたら、畳やタンスを動かす作業。重いものが多いため力が必要。
残しておくものは破損しないように慎重に行った。
屋内清掃
お風呂場も泥水で汚れており、泥を運び出し、洗い流す作業。
泥水を吸った畳は重く、畳を上げた床は一面泥で汚れている。
床は粘着質な泥で足を取られ滑りやすくなっているため転倒しやすい状況。
怪我をしては他に迷惑がかかるため細心の注意を払いつつ実施。
夏の暑さのため立っているだけでも大粒の汗が流れ落ちてくる状況。
自分達でそれぞれ体調を見ながら水分補給を適宜行う。
被災者の方とのコミュニケーション
私が作業をさせてもらったお宅の方は一人暮らしの70代後半の女の方の所でした。
作業はすべて腰をかがめて行う体勢が多く、時折泥に足を取られ滑り転倒しそうになったりと、高齢者にとっては辛く厳しい作業に追われる現状。
日々の作業に追われる毎日と今後の不安、心と体は疲れて悲鳴を上げているはずなのに、
お仕事の話や今は亡き旦那さんのお話などたくさん話してくださいました。
作業が終わった際には、「いつもひとりだから、今日たくさん話せてよかった。ありがとう。」
と言葉をかけていただき、力仕事だけではなくコミュニケーションでも力になれると実感でき
本当に嬉かったです。
1人でのボランティア参加
周りは誰ひとり知らない方たち、未経験であり不安しかなかった。
たまたま決められたグループに分かれてそれぞれの場所に行きます。
それでも、同じ思いを持って参加された方達なので、すぐに話ができボランティアベテランの方からはたくさんの経験談を聞くことができ学びばかりでした。
グループの中にはボランティア団体に入っている方もいて、とても刺激をもらいました。
60代でお孫さんもいらっしゃる方でしたが、パワフルで明るく仕事もテキパキ早い!!
お話も上手で暗くなってしまいそうな場を和ませてくださる方でした。
ここで出逢えたご縁を大切に、またどこかでお会いできる気がしています。
また、力仕事ができないといけないようなイメージを持ってしまっていましたが、
女性だから気付けることもあり、さまざまな方のボランティアへの参加の必要性を強く実感しました。
ボランティアへの優しい配慮
受付場所が設置された旧今庄中学校では、泥を落とす洗い場が設けてあり助かりました。
ペットボトルの飲み物もいろんな種類のものが、常に冷やされてた状態で準備して下さっていました。
災害を通して今後に活かしていけること
一番は身の安全を最優先させる
- 自分が住んでいる家の土地の状況、災害時にどういう被害が起こるのかを、何もない時に最悪の状況を考えて、そのときどう動けばよいかをイメージしておくこと。
- 今住んでいる家に住めなくなったら、ホテルなどどこか生活できるところを予め見つけておくこと。
日々の備え
- 今回の災害でも断水があったそうです。復旧までには4日ほど必要。
- 2.3日はライフラインが使用できないと想定し、最低限の食べ物、飲み物、排泄関係の災害時グッツを準備しておくことの必要性。
- 家にあるものも不要なものは断捨離を適宜し、必要なものだけで暮らす生活をしていくことで、災害が起こってしまっても身軽でいられる環境を作っておけるのだと思いました。
いざとなった時の助け
日々、人との繋がりを持ち災害時に「駆けつけられる、駆けつけてくれる」人間関係の構築の大切さを実感しました。
便利すぎる時代で人間関係が希薄になりつつあるときだからこそ、人との繋がりを再認識できました。
まとめ
「未経験の自分が1人で参加しても、何の力にもなれないのではないか」
そんな不安や心配しか持てなかった参加までの日々・・・
実際に行ってみることで、
- どんな状況になっていても前を向いて強く生きている姿
- 被災された方からの力強く温かい言葉
- 何か一つでも自分の力が役立てばと参加するボランティアの方達の姿
人の優しさ、強さに触れながら、いつの間にか不安は消え去り、ボランティアの作業中集中して我を忘れて必死に作業にあたっていました。
当日までは、参加した先のことを考えすぎて、心配な気持ちが膨らみ行かない理由を考えてしまいそうになっていました。
ですが、実際に勇気を出して現地に行ってしまえば、たった1人で参加という形でも、誰かの助けになれることを体感しました。
そして、他のボランティアに参加された方達は皆さん素敵で優しい方ばかりなので、いろんなことをその場で教えてもらえます。
そして、その場で学び取ったことを、次同じような思いをしている誰かのために活かしていけたら、どんどんボランティアの輪が広がっていくと強く感じました。
ブログを読んでくださっている、あなたもその輪の中の“1人“ですね。
迷っている方がこのブログを読んで、1人でも多く行動できるきっかけになれたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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